昨年末にエンジン不調とターボが効かない症状の修理依頼を受け、高圧燃料ポンプを交換し、エンジン不調は治ったのですが、タービンアクチュエーターのソレノイドバルブと負圧ホースを点検し、ディバーターバルブが破損していたので、交換したのですが治らず再度お預かりしました。
まずこの プジョーの 1600ccツインスクロール直噴ターボエンジンは、エンジンチェックランプが直ぐに点灯し、エマージェンシーモードに入りターボを効かなくするので、タービン本体が駄目になる事はまずないのですが、
上の画像のタービンのウェイストゲートをアクチュエーターが負圧で引っ張り、ソレノイドバルブで制御するのですが、ウェイストゲートが閉じないでブーストが逃げてしまっているようです。
お客様の了解を得て、中古タービンに交換します。
タービンの冷却水の通路がスラッジで詰まっていました。ここは冷却水の通路で、通常オイルは混じらない所です。
タービンを外した所です。エキマニ毎一緒にはずします。画像右側のオイルブロックにオイル漏れがあるので、脱着しガスケットを交換します。
画像ピンボケで申し訳ありませんが、これがオイルブロックのエンジン側取付け面です。
ここまで外すのにおおよそ半日かかります。何が大変かというと、触媒の遮熱板を外すのが1番大変です。ラジエターと隙間があまりなく、10mmボルトに工具がかかったら、両手を万歳状態で手探りで外します。